【効能】
清熱涼血、祛止痛
1.温熱病で熱在血分による身熱、発斑疹および血熱による吐血、衄血などの証候に用いる。
犀角、生地黄を配伍する。
2.血滞による経閉、痛経および打撲捻挫による瘀滞腫痛証に用いる。
当帰、牡丹皮、川芎を配伍する。
活血通経の効能がある。
もし、打撲捻挫による瘀痛に用いるときには、桃仁、乳香、紅花などを配伍する。
3.癰腫、目赤腫痛などに用いる。
癰腫疔毒を治すとき、金銀花、黄連、蚕休を配伍する。
肝熱による目赤を治すときに、菊花、木賊、夏枯草などを配伍する。
このほか、熱淋、血淋および赤痢などの血熱証にも用いる。
【基原】
ボタン科 Paeoniaceae　の Paeonia veitchii LYNCH.　、ベニバナヤマシャクヤク P. obovata MAXIM.、シャクヤク P.lactiflora PAの根。
【性味】
苦/微寒
【帰経】
肝
【用法・用量】
1日6〜15グラム。