【効能】 清熱解毒、利湿 1.熱毒癰腫瘡瘍および内癰証に用いる。 蒲公英は清熱解毒、消癰散結作用があり、紫花地丁と似ていて、常に共同で用いる。 癰腫疔毒を治すときに、金銀花、紫花地丁、野菊花などを配伍する。 急性乳腺炎(乳癰)のときに、単独で鮮品内服でも、搗いて塗布しても効く。 忍冬藤を配伍し、搗いて汁を飲む。 肺癰(肺膿瘍)による胸痛、咳、膿痰を吐くなどの証候に用いるとき、魚腥草、芦根、冬瓜仁などを配伍する。 腸癰(急性虫垂炎など)に対して、赤芍、牡丹皮、大黄を配伍する。咽喉腫痛を治すときに、板藍根、玄参を配伍する。 このほか、単独あるいは菊花、竜胆草、黄芩などを配伍し、目赤腫痛に用いる。 2.湿熱による黄疸、小便淋瀝渋痛に用いる。 本品は清熱利湿、解毒できる。 茵蔯蒿を配伍し黄疸を治す。 金銭草、茅根を配伍し、排尿痛を治す。 【基原】 キク科 Compositae のモウコタンポポ Taraxacum mongolicum HAND.MAZZ. またはその他同属植物の根をつけた全草。 【性味】 苦、甘/寒 【帰経】 肝、胃 【用法・用量】 煎剤、錠剤など。1日9~15グラム。 タンポポは若葉をゆでたり、根を炒めたりして食べられる。フランスではセイヨウタンポポのサラダ用品種が栽培 され、また乾燥した根を炒ったものはコーヒーの代用品とされたこともある。 結膜炎には煎液で洗眼する方法もある。

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