【効能】
清熱燥湿、祛風殺虫、利尿
1.湿熱による黄疸、下痢、帯下、陰痒などの証候に用いる。
山梔子、龍胆草を配伍し、黄疸を治す、木香、甘草を配し、下痢を治す。
あるいは単味で治す。
黄色帯下、陰痒に黄柏、白芷、蛇床子を配伍する。
2.皮膚掻痒、皮膚化膿症、疥癬、麻風などに用いる。
内服でも外用でも効く。
たとえば入浴剤として、皮膚化膿症、皮膚掻痒症に用いる。
疥癬に用いるときに、枯礬、雄黄を配伍し、軟膏を作り塗布する。
大風子、蒼耳子を配伍し、麻風を治す。
3.湿熱蘊結、小便不利、排尿痛に用いる。
単独で、あるいは蒲公英、石葦を配伍し、清熱解毒、利尿通淋の効能がある。
当帰、貝母を配伍すれば、当帰貝母苦参丸であり、妊娠小便不利証を治す。
【基原】
マメ科 Leguminosae のクララ Sophora flavescens AIT. の根
【性味】
苦/寒
【帰経】
心、肝、胃、大腸、膀胱
【用法・用量】
煎剤、散剤、外用剤。内服には1日1〜3グラム。外用には10〜30%煎液を用います。