【効能】 補腎壮陽、固精縮尿、温脾止瀉 1.インポテンツ、腰や膝の冷痛に用いる。 本品の補腎壮陽の作用を利用する。 莵絲子、胡桃、沈香などを配伍し、インポテンツの治療に用いる。 腰や膝の冷痛あるいはだるく無力には、杜仲、胡桃肉などを配伍する。 2.遺尿、頻尿、活性に用いる。 「三因方」には、補骨脂、青塩の等分を炒めて細末にし服用して、滑精を治療するとある。 「補要袖珍小児方論」では単味で炒めて粉末にし、お湯で服用して小児の遺尿を治療するとある。 腎気虚による頻尿には、補骨脂に茴香を配伍した、破故紙丸を使用する。 3.脾腎陽虚による下痢に用いる。 補骨脂には温補脾腎、止瀉の作用がある。 脾腎陽虚による五更泄瀉に使用する四神丸は、すなわち、補骨脂、肉豆蔲、五味子、呉茱萸などを配合したものである。 このほか、虚寒性の喘息、咳嗽には、胡桃、蜂蜜などを配合して使用する。 【基原】 マメ科 Leguminosae のオランダビユ Psoralea corylifolia L. の成熟種子 【性味】 辛、苦/大温 【帰経】 腎、脾 【用法・用量】 1日3〜6グラム。 【註意事項】 薬性は温燥にして、陰液を損傷し、火熱を助ける恐れがあるので、陰虚火旺証と便秘には禁忌。

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